この記事では、『IT/イット THE END』の魅力を中心に解説し、27年後に蘇るペニーワイズの恐怖とその見どころに焦点を当てています。
映画のキャストやストーリーのポイント、見どころを詳しく紹介します。
映画情報
公開日 | 2019年9月8日(アメリカ)、2019年11月1日(日本) | |
上映時間 | 169分 | |
監督 | アンディ・ムスキエティ | |
脚本 | ゲイリー・ドーベルマン | |
ジャンル | ホラー |
解説
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
』は、前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編で、スティーヴン・キングの1986年の小説『IT』を原作としたホラー映画です。
監督はアンディ・ムスキエティが続投し、脚本はゲイリー・ドーベルマンが担当しています。
前作の出来事から27年後を舞台に、大人になったルーザーズクラブのメンバーたちが再び集結し、恐怖の存在ペニーワイズとの最終決戦に挑みます。
本作は、前作以上にスケールアップした恐怖演出や心理描写が見どころで、上映時間169分という長さの中で緻密に物語が展開されます。
主な出演者
ジェームズ・マカヴォイ | ビル・デンブロウ | 『X-MEN』シリーズ、『スプリット』 |
ジェシカ・チャステイン | ベバリー・マーシュ | 『ゼロ・ダーク・サーティ』、『インターステラー』 |
ビル・ヘイダー | リッチー・トージア | 『バリー』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 |
ジェイ・ライアン | ベン・ハンスコム | 『ビューティ&ビースト』(TVシリーズ) |
ジェームズ・ランソン | エディ・カスプブラク | 『ファミリー・ブラッド』 |
イザイア・ムスタファ | マイク・ハンロン | 『シャドウハンター』 |
ビル・スカルスガルド | ペニーワイズ | 『ヘムロック・グローヴ』、『デッドプール2』 |
キャスト解説
『IT/イット THE END』では、前作のキャラクターたちが大人になって登場し、キャスティングも新たに行われました。
ビル・デンブロウ役のジェームズ・マカヴォイは、『X-MEN』シリーズでのプロフェッサーX役で知られ、繊細な演技が特徴です。
ベバリー・マーシュ役のジェシカ・チャステインは、『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー賞ノミネート経験がある実力派女優です。
ビル・ヘイダーはリッチー・トージア役で、彼のユーモアとシリアスな面の両方がうまく融合した演技が見どころです。
特に注目なのは、ペニーワイズ役のビル・スカルスガルド。前作に引き続き、不気味で怪物的な雰囲気を巧みに演じ、彼の存在感は映画全体の恐怖感を高めています。
その他のキャストも、それぞれのキャラクターに深みを持たせ、大人になったルーザーズクラブの複雑な心理状態をリアルに表現しています。
あらすじ
前作から27年後、舞台は再びデリーの町。かつてのルーザーズクラブのメンバーたちは、それぞれの人生を歩んでいました。
しかし、町では再び子供たちの失踪事件が起こり、彼らの元にあの恐怖が蘇ります。
かつてペニーワイズを打ち負かした彼らですが、その恐怖は完全に終わってはいませんでした。
大人になった彼らは、再び集結し、27年前の約束を果たすために立ち上がります。
今回の戦いは前回よりもさらに苛烈で、ペニーワイズはより狡猾で恐ろしい姿で彼らの前に立ちはだかります。
仲間たちの絆が試される中、彼らは自身の恐怖に立ち向かい、真の悪と対峙することになります。
果たして、彼らは再びペニーワイズを倒すことができるのでしょうか。
見どころ
『IT/イット THE END』は、前作以上にスリリングでホラーの醍醐味を味わえる作品です。
恐怖とサスペンスが絡み合い、観客をスクリーンに釘付けにします。
以下、特に注目すべき見どころを3つご紹介します。
ホラー演出の進化
本作では、ペニーワイズの恐怖がさらに進化しています。特殊メイクやCG技術が前作から向上し、ペニーワイズの表現がよりリアルで不気味になっています。
また、ビジュアル面だけでなく、音響効果やカメラワークも巧妙に使われ、観客に恐怖をじわじわと浸透させます。
予測不能な展開と息を呑む演出で、ホラー映画の真髄を体感できます。
27年後のルーザーズクラブ
27年という歳月を経て、ルーザーズクラブのメンバーたちはそれぞれの人生を歩んできました。
彼らのキャラクターが大人になったことで、物語にはより深みが増しています。
個々の葛藤やトラウマ、友情が描かれ、それが彼らの行動にどう影響するかが見どころです。
大人になっても残る過去の傷と、それを乗り越えるための絆が感動を呼びます。
ペニーワイズの存在感
本作でも、ビル・スカルスガルド演じるペニーワイズは圧倒的な存在感を放っています。
その不気味な笑みや仕草、そして奇妙な声色で、観客に一瞬たりとも安心させません。
ペニーワイズは単なる恐怖の象徴以上に、ルーザーズクラブのメンバーたちの内面的な恐怖やトラウマを具現化した存在として描かれ、心理的なスリルを提供します。
彼の登場シーンはどれも緊張感に満ち、見逃せない場面が続きます。
感想と分析
『IT/イット THE END』は、単なるホラー映画の枠を超えて、恐怖と人間ドラマを巧妙に融合させた作品です。
キャラクターたちの心理描写や物語の深みが、観る者に強い印象を残します。
恐怖の本質
この作品の恐怖は、単に驚かせるだけのものではありません。ペニーワイズは、人々の心の中に潜むトラウマや恐怖を具現化し、それを利用して攻撃します。
つまり、彼は登場人物たちの内面を映し出す鏡でもあります。このような心理的ホラーは観客にとっても共感しやすく、自分自身の恐怖を直視させられるかのような感覚を覚えます。
また、ペニーワイズの形態変化や登場シーンの多様さが、恐怖の質に幅を持たせています。
友情と絆の力
27年の時を経て、再集結するルーザーズクラブのメンバーたち。
その間に彼らはそれぞれの人生を送り、過去の出来事から逃げていました。
しかし、再びペニーワイズと対峙することで、彼らは自分たちの中に残っていた友情と絆を再確認します。
物語は恐怖と並行して、友情や勇気、そして仲間との絆がどれだけ大切かを描きます。
このテーマは、ホラー映画でありながら、観る者に温かさと勇気を与えてくれるポイントです。
ターゲット層
『IT/イット THE END』は、幅広い層に楽しんでもらえるホラー映画ですが、特に以下のような方々におすすめです。
ホラー映画ファン
本作はホラー映画ファンにとって見逃せない作品です。特殊効果や演出のクオリティが高く、恐怖演出も多彩で観客を飽きさせません。
前作を観た方はもちろん、新たにホラー映画の魅力を感じたい方にもおすすめです。
また、ペニーワイズのキャラクターはホラー映画史に残るほどのインパクトがあり、ホラーの醍醐味を存分に味わうことができます。
原作ファン
スティーヴン・キングの小説『IT』のファンにとっても、本作は必見です。
原作の世界観やテーマがしっかりと映画に反映されており、27年後の物語の続編として原作の深みを感じられます。
小説にはない演出や、映画ならではの視覚効果による恐怖体験も楽しむことができます。
キャストファン
ジェシカ・チャステインやジェームズ・マカヴォイなど、豪華なキャスト陣のファンにもおすすめです。
各キャラクターに深みがあり、俳優たちの演技が作品に説得力を持たせています。
また、ビル・スカルスガルドによるペニーワイズの怪演は本作の見どころの一つで、彼のファンは必見です。
評価のまとめ
『IT/イット THE END』は、ホラー映画としてだけでなく、人間ドラマとしても優れた作品です。
ペニーワイズの恐怖はもちろん、27年という時を経て大人になったルーザーズクラブのメンバーたちの成長や葛藤が深く描かれ、観る者に強い印象を残します。
監督のアンディ・ムスキエティは、スティーヴン・キングの原作の本質を捉え、恐怖と感動を同時に与える見事な演出を実現しました。
キャスト陣の演技も素晴らしく、特にビル・スカルスガルドのペニーワイズは一度観たら忘れられない存在です。
ホラー映画ファンはもちろん、心に残る映画を求める方にもおすすめできる作品です。